エンタメパレス

映画、海外ドラマ、本を中心に、執筆メンバーの激推し作や貴重な取材裏話など、エンタメ好きの心に刺ささる本音どっさりのの記事をお届けします。

『極地謎情』 アンソニー・ウォンの舞台を見た!

2023年9月6日 香港演芸学院にて観賞 主演アンソニー・ウォン(黄秋生)、遊學修主演 ある日、香港の某チケットサイトから、アンソニー・ウォン主演の舞台のチケットが発売されるよ!というお知らせメールが来ました。 いつこのサイトに登録したのか記…

音楽プロデューサーの今だから言えること【Scanch(すかんち)】(連載2)

はじめに。 元ソニー・ミュージックエンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外に…

TIFFCOM2023で開催「タイBLセミナー」レポート

今年、4年ぶりにリアルで開催されたTIFFCOMでの「タイBLセミナー」を取材してきました。TIFFCOMは「東京国際映画祭(TIFF)」と併催される、アジアを代表するコンテンツマーケットです。映画、テレビ、アニメなどを中心とした多彩なコンテンツホルダーが一堂…

香港ノワールの進化系『風再起時』!

「香港映画祭2023 Making Waves – 香港映画の新しい力」で『風再起時』を見た。 本作はなんといっても「トニー・レオンとアーロン・クォックの映画初共演!」というのが最大のポイントだろう。TVB時代に共演しているとはいえ、映画では初共演。アーロンは、…

香港映画祭2023 歴代興行収入第1位『毒舌弁護人』主演ダヨ・ウォンと監督のQ&A完全再現!

11月3日「香港映画祭2023 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」にて「毒舌弁護人〜正義への戦い〜」が上映され、ゲストに主演の国民的スター、ダヨ・ウォンと監督・脚本を手掛けたジャック・ンがゲストとして登壇しました。 …

香港映画祭2023 Making Wavesオープニングと 話題作『風再起時』監督、脚本家のQ&Aレポート

昨年、連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年も開幕。11月5日(日)までYEBISU GARDEN CINEMAにて開催されます。 初日のオープニングには上映作品全7作に関わったゲストが劇…

新旧韓流イケメン、キム・レウォン、チャ・ウヌ共演のサウンドパニックアクション映画『デシベル』

本作は、騒音が大きくなる瞬間に爆発する特殊爆弾で次々に大爆破事件を仕掛ける高IQの爆弾設計者と彼のターゲットになった元海軍副長の攻防を描くサウンドパニックアクションです。 ◇ストーリー 韓国第2の都市・釜山のある一軒家で、爆破事件が発生。そのニ…

東京国際映画祭2023にトニー・レオン降臨!

東京国際映画祭2023で10月26日に開催されたマスタークラスにて映画『2046』(04)終映後にアジアの至宝、俳優トニー・レオンが登壇。司会進行役の市山尚三氏とのトークではホウ・シャオシェン監督、ウォン・カーウァイ監督、ふたりに影響を受けて音楽、文学…

妻の余命宣告から夫婦で初恋の君を探すロードムービー『人生は、美しい』

これまでも余命宣告された主人公を描く作品は『最高の人生の見つけ方』(07)他いくつもあり、本作も同じレールを走るストーリーかと思いきやいい意味で予想を裏切られました。 『人生は、美しい』(11月3日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有…

美貌を武器にできなかった「マスクガール」の悲劇

アンニョン! トラベルライターの松田朝子です。最近、飛行機の中では機内の映画をパスして、ダ ウンロードした韓ドラをipadで観たりしています。そんな私が最近観たドラマは『マスクガー ル』。おしゃれなサムネに惹かれて観始めたら、結構ハードなサスペン…

音楽プロデューサーの今だから言えること【PSY•S(サイズ)】(連載1)

はじめに。 元ソニー・ミュージックエンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外に…

ヒョンビン史上最高にワイルドな魅力が全開!アフガニスタンを舞台に人質救出劇に挑む『極限境界線 救出までの18日間』

本作は名優ファン・ジョンミンと国民的スターのヒョンビンの記念すべき初共演で、現実にあった事件をもとに描かれ韓国初登場1位の大ヒット作です。 2007年、実際にタリバンによってアフガニスタンの砂漠で起きた韓国人23名の拉致事件は大きな国際問題となり…

ボクの出TOKYO記②田舎暮らし、植物生活と料理の関係

アジアエンタメの識者であるライター丸目蔵人さんが今年の初夏より岡山県の海浜エリアに移住。いちばんの問題だったネット環境を解決して、次の課題は野菜や果物を育てること。体験エッセイの第二弾を書いていただきました。 ボクの出TOKYO記①はこちらから。…

香港映画祭2023Making Waves 上映ラインナップ(全7作品)&上映スケジュール決定!

昨年、香港特別行政区設立25周年を記念して開催され連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年は11月2日(木)~5日(日)YEBISU GARDEN CINEMAにて開催されます。この度、注目…

韓国ドラマ「最悪の悪」(ディズニープラス)の会見でチ・チャンウクの素敵さを再発見!

韓国ドラマ「最悪の悪」がディズニープラスのコンテンツブランド「スター」にて9月27日より独占配信されます。この秋注目の本作をPRするため、主要キャスト3人が来日し9月21日にTOHOシネマズ六本木で記念イベント&試写会が開催されました。 今作で主演を務め…

祝⭐︎ベネチア映画祭で栄冠! トニー・レオンのいい人伝説

2023年9月2日香港の至宝、トニー・レオンがベネチア国際映画祭で金獅子生涯功労賞受賞。これまで出演作である『悲情城市』(1989)と『シクロ』(1995)、『ラスト、コーション』(07)は最高賞の金獅子賞を獲得しており、その功績が認められました。 授賞セ…

『愛の不時着』でヒョンビン沼落ちなら絶対、見逃せない韓国映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』

あの超級人気ドラマ『愛の不時着』(Netflix )で日本はもとより世界的に人気を拡大したヒョンビンが、『愛の不時着』以降、初主演を務めるのが本作です。 2018年に公開されたアクションサスペンス作『コンフィデンシャル/共助』にヒョンビンは北朝鮮の刑事…

マ・ドンソクの人間的な魅力(スターダム)から目が離せない!

マ・ドンソクの新作『狎鴎亭(アックジョン)スターダム』が9月8日 (金)より公開される。日本で人気の韓国スターのナンバー1はマ・ドンソクと断言しても間違いではないだろう(言い過ぎ?)。 なにしろ名声は世界に轟き、アメリカ映画『エターナルズ』(2…

ボクの出TOKYO記① イーロン・マスク氏に感謝の地方移住顛末

「もっと空が見たかったから・・・」 なんてセリフから始めると、追憶型感動映画のようでキザなことこの上ないですが、正直、東京生活が年々窮屈に感じられていたのは確か。 並び立つマンションに仰角が削られ、かつての『パネルクイズ アタック25』よろしく…

『さらば、わが愛/覇王別姫』4K版で人気再熱するレスリー・チャンの魅力を対談で考察(パート2)

4K版で蘇った『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)『ブエノスアイレス』(97)の上映で主演レスリー・チャンの評価が改めて急上昇しています。そこでエンタメパレスでは長年のファンである島津美穂さん(元写真家)とインタビュー経験のある村上淳子さん(映…

『さらば、わが愛/覇王別姫』4K版で人気再熱するレスリー・チャンの魅力を対談で考察(パート1)

4K版で蘇った『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)『ブエノスアイレス』(97)の上映で主演レスリー・チャンの評価が改めて急上昇しています。そこでエンタメパレスでは長年のファンである島津美穂さん(元写真家)とインタビュー経験のある村上淳子さん(映…

『さらば、わが愛/覇王別姫』~男が男を愛するとき

レスリー・チャン(張國栄)が亡くなったのは2003年4月。今年は没後20年になる。(以前Twitterにも書いたが)80年代や90年代は、香港に行くたびにレスリーの新作映画を見る機会があった。劇場(戯院)にワクワクしながら通ったものだ。 レスリーのニューアル…

実在の女スパイの悲劇から見えてくる日中戦争に翻弄された人々を描く『女スパイ 鄭蘋茹(テンピンルー)の死』をご紹介!

日本と中国の戦いに翻弄された実在の女性としては川島芳子、李香蘭がよく知られていますが、本作『女スパイ 鄭蘋茹(テンピンルー)の死』(徳間書店)で描かられたテンピンルーを知る人は少ないかもしれません。 第12回歴史作家協会賞作品賞の候補作に選ば…

この作品って今ならブロマンス映画!?     『狼/男たちの挽歌・最終章』①

この分野を特集した地味な月刊文芸誌が完売・重版するほどの人気作『陳情令』や『山河令』などの中華ファンタジー時代劇。シャオ・ジャン(肖戦)をはじめとする匂い立つような美形男優たちの演じるブロマンスドラマが女性たちを虜にしているようだが、香港…

この作品って今ならブロマンス映画!?     『狼/男たちの挽歌・最終章』②

友情や憎しみを超えて相手と同化したい ジョン・ウーは、美しいもの、清らかなもの、純粋なものと対比して「悪」を描くといった手法をよく使うが、この映画でもそうだ。 教会での大殺戮。敵の放ったマグナム銃によって崩壊する聖母子像。銃弾の音に驚き飛び…

韓国ドラマ『 クイーンメーカー』に見る、人の上に立つ人のつくり方とつくられ方

初めまして!トラベルライターの松田朝子です。コロナによる渡航制限が始まった2020年から韓 国ドラマを見始めて、気付けば沼の真っ只中。 そんな私が最近面白いと思ったドラマは、『クイーンメーカー』。これは選挙戦にフォーカスした復讐劇なのですが、私に…

散りゆく花 『ロアン・リンユイ 阮玲玉』②

マギー・チャンの女優魂 ロアン・リンユイ(阮玲玉)が最後に愛したとされる男は、聯華撮影所の映画監督蔡楚生だ。この蔡監督役をレオン・カーファイが好演している(蔡監督は妻子持ちだったという)。 1934年、蔡楚生監督はリンユイを主演に、知的な女性の…

散りゆく花 『ロアン・リンユイ 阮玲玉』①

マギー・チャン(張曼玉)の「レトロスペクティブ」が渋谷Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下で開催(2023年6月16日〜7月13日)、全9作品が上映される。 年季の入った香港映画ファン、マギー推しのファンには憎っくき恋敵であるフランスのオリヴィエ・アサイヤス…

『セックス・アンド・ザ・シティ 新章』にサマンサ出演の裏でキムのサラへの絶縁は変わらず。ふたりの確執を深掘り!

6月2日にドラマ「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章(AJLT)」のシーズン2にサマンサ役キム・キャトラルがカメオ出演することが明らかになり、私も含め小躍りしたファンが多かったのではないでしょうか。 AND JUST LIKE THAT... / …

韓国ドラマニアの密かな楽しみ!

あの『冬のソナタ』(02)の大ブームから早や約20年。もうすっかり日本に人気が定着した韓国ドラマ。 それにしてもドラマを見ているとよくラーメンを食べるシーンが出てきます。そして必ずキムチと一緒に食べるのがお約束と知って、韓国式にラーメンにキムチ…