香港
もともと香港に住んでいたので年に数回行くのですが、今回は用事で香港からマカオへ行くことになり、せっかくなら話題の澳門銀河(マカオ・ギャラクシー)でやっている『蒼蘭訣(そうらんけつ)〜エターナル・ラブ〜』のVRアトラクションを体験しようと思…
はじめに。 元ソニー・ミュージックエンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外に…
著書「成龍伝説」を手に市来満さん ─吹替版演出家でいらっしゃる市来さんがジャッキー本を出されたということでそのお話も。タイトルが『成龍伝説』(ART NEXT刊 好評発売中)。市来さんの編著とお聞きしています。この企画はずっと温めてこられたものなんで…
ジャッキー・チェンの記念すべきアクション大作『ライド・オン(龍馬精神)』がいよいよ公開される。初主演作から50周年、日本上陸45周年、そして生誕70周年とまさにアニバーサリーづくしの作品だ。 宣伝資料には「これが人生の集大成だ」と銘打たれている。…
香港で映画『九龍城寨之圍城』を金鐘 Pacific Place(太古廣場) MOViE MOViEにて見てきました。 いやーもうすごい! 大傑作! 素晴らしかったです。私的には谷垣健治アクション監督のアクションはもう全ての香港アクションを超えたと言っても過言ではないくら…
本作はノワール映画の衝撃作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』(16)のチェン・アル(程耳)監督の待望の新作で、香港映画界を代表する(いや、世界かな?)名優トニー・レオン(梁朝偉)と、中国ファンタジードラマ『陳情令』のワン・イーボー(…
アジア中を席巻したファンタジー時代劇ドラマ「陳情令」(19)で、シャオ・ジャン(肖戦)と繰り広げた熱き"ブロマンス"で多くの女子を沼堕ちさせたワン・イーボー(王一博)が映画初主演の座を掴んだのが『無名』です。 その情報を知ったときはかなり驚きま…
『シャクラ』公開記念!アクション監督谷垣健治氏スペシャルインタビュー① キャラクターポスターより 喬峯(ドニー・イェン)。とにかくポーズがかっこいい! 『シャクラ』のアクションシーンの神髄と『必殺技』 柚木 ところで話が少し戻りますが、この映画…
2024年1月5日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー 2024年正月、香港映画『シャクラ』がついに公開される。 ドニー・イェン(甄子丹)の代表作になること必定のアクション超大作である。 これは絶対に映画館で見るべき映画だ! 原作は武侠小…
コロナ禍から香港のエンタメ事情はどのように変化したのか。『東方日報』 など5社でベテラン芸能担当記者として活躍したジェームス・ラムさんが来日。インタビューさせていただきました。 元ベテラン芸能記者のラム・ジェームスさん Q.トニー・レオンがハリ…
2023年9月6日 香港演芸学院にて観賞 主演アンソニー・ウォン(黄秋生)、遊學修主演 ある日、香港の某チケットサイトから、アンソニー・ウォン主演の舞台のチケットが発売されるよ!というお知らせメールが来ました。 いつこのサイトに登録したのか記…
「香港映画祭2023 Making Waves – 香港映画の新しい力」で『風再起時』を見た。 本作はなんといっても「トニー・レオンとアーロン・クォックの映画初共演!」というのが最大のポイントだろう。TVB時代に共演しているとはいえ、映画では初共演。アーロンは、…
レスリー・チャン(張國栄)が亡くなったのは2003年4月。今年は没後20年になる。(以前Twitterにも書いたが)80年代や90年代は、香港に行くたびにレスリーの新作映画を見る機会があった。劇場(戯院)にワクワクしながら通ったものだ。 レスリーのニューアル…
この分野を特集した地味な月刊文芸誌が完売・重版するほどの人気作『陳情令』や『山河令』などの中華ファンタジー時代劇。シャオ・ジャン(肖戦)をはじめとする匂い立つような美形男優たちの演じるブロマンスドラマが女性たちを虜にしているようだが、香港…
友情や憎しみを超えて相手と同化したい ジョン・ウーは、美しいもの、清らかなもの、純粋なものと対比して「悪」を描くといった手法をよく使うが、この映画でもそうだ。 教会での大殺戮。敵の放ったマグナム銃によって崩壊する聖母子像。銃弾の音に驚き飛び…
マギー・チャンの女優魂 ロアン・リンユイ(阮玲玉)が最後に愛したとされる男は、聯華撮影所の映画監督蔡楚生だ。この蔡監督役をレオン・カーファイが好演している(蔡監督は妻子持ちだったという)。 1934年、蔡楚生監督はリンユイを主演に、知的な女性の…
マギー・チャン(張曼玉)の「レトロスペクティブ」が渋谷Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下で開催(2023年6月16日〜7月13日)、全9作品が上映される。 年季の入った香港映画ファン、マギー推しのファンには憎っくき恋敵であるフランスのオリヴィエ・アサイヤス…
あの「幼稚園」を発見 石塘咀市政大厦なる看板を掲げた街市を目安に、トラムを降りる。大通りを南へ曲がり、裏側に進んでいくと、まるで大陸に来てしまったかのような風景に出会う。道端に腰掛け、中国将棋に興じる男たち。どことなく「空気」が違う。じっと…
本記事は1998年発行の『香港電影城5』(小学館)の記事『ルージュの街を訪ねる』を再掲載したものです。当時、編集スタッフ&ライターだった松田久美子さんの記事をご本人の同意を得て今回掲載しました。名作『ルージュ』に主演したアニタ・ムイの命日は12月…
メイベル・チャン、アレックス・ロー夫妻 イン東京 エンタメパレスやTwitterに香港映画関連の記事を久しぶりに書き始め、眠らせていた香港映画関連の資料箱を開けて、いろいろ見直していたところ、自分としては「大発見」があった。 以下そのことを香港映画…
プロローグ 少し前だが、仕事で知り合った人に「必見の香港映画を10本紹介して」と頼まれて結構悩んだが、悩むのもなかなか楽しかった。結局そのときは自分が一番情熱をこめて見ていた頃の香港映画を中心に選んだ。そして今回もやはり自分がかつて感動し、衝…
イントロダクション 2022年7月17日、第40回香港電影アカデミー賞の発表が発表され、映画『アニタ 梅艶芳』が助演女優賞、音響効果賞など5部門で受賞した。 アニタ・ムイを熱演したルイーズ・ウォン(王丹妮)が主演女優賞を逃したものの新人賞を獲得したのは…
香港の映画館で映画を見る 僕が香港映画に夢中になったのは80年代中頃だからずいぶん昔の話だ。85年12月に初めて香港へ旅して、エネルギッシュな街の魅力の虜となった。 それ以降、毎年のように香港に行き、映画館(戯院という)で香港映画を地元の人たちの…