エンタメパレス

映画、海外ドラマ、本を中心に、執筆メンバーの激推し作や貴重な取材裏話など、エンタメ好きの心に刺ささる本音どっさりのの記事をお届けします。

2024年ゴールデングローブ賞受賞結果をまとめて紹介!

第81回 ゴールデングローブ賞の受賞式が1月7日(現地時間)、米ビバリーヒルズで開催されました。 映画部門では作品賞を含む最多5部門で受賞したのは『オッペンハイマー』原子爆弾の開発に成功したことで“原爆の父”と呼ばれたアメリカの物理学者を描く。クリ…

新年のご挨拶

新春のご挨拶を申し上げます。 昨年は皆様のお力添えのおかげもあり多くの方々に『エンタメパレス』の記事を読んでいただくことができました。 今年は、昨年以上に楽しく読み応えのある記事をお届けできるように努めて参ります。 2024年もどうぞよろしくお願…

音楽プロデューサーの今だから言えること【ユニコーンのEBI(エビ)】(連載4)

はじめに。 元ソニー・ミュージックエンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外に…

元香港の芸能記者に聞いた最新・香港エンタメ事情

コロナ禍から香港のエンタメ事情はどのように変化したのか。『東方日報』 など5社でベテラン芸能担当記者として活躍したジェームス・ラムさんが来日。インタビューさせていただきました。 元ベテラン芸能記者のラム・ジェームスさん Q.トニー・レオンがハリ…

音楽プロデューサーの今だから言えること【HOUND DOG (ハウンド ドッグ)】(連載3)

はじめに。 元ソニー・ミュージック・エンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外…

音楽プロデューサーの今だから言えること【Scanch(すかんち)】(連載2)

はじめに。 元ソニー・ミュージックエンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外に…

TIFFCOM2023で開催「タイBLセミナー」レポート

今年、4年ぶりにリアルで開催されたTIFFCOMでの「タイBLセミナー」を取材してきました。TIFFCOMは「東京国際映画祭(TIFF)」と併催される、アジアを代表するコンテンツマーケットです。映画、テレビ、アニメなどを中心とした多彩なコンテンツホルダーが一堂…

香港映画祭2023 歴代興行収入第1位『毒舌弁護人』主演ダヨ・ウォンと監督のQ&A完全再現!

11月3日「香港映画祭2023 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」にて「毒舌弁護人〜正義への戦い〜」が上映され、ゲストに主演の国民的スター、ダヨ・ウォンと監督・脚本を手掛けたジャック・ンがゲストとして登壇しました。 …

香港映画祭2023 Making Wavesオープニングと 話題作『風再起時』監督、脚本家のQ&Aレポート

昨年、連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年も開幕。11月5日(日)までYEBISU GARDEN CINEMAにて開催されます。 初日のオープニングには上映作品全7作に関わったゲストが劇…

新旧韓流イケメン、キム・レウォン、チャ・ウヌ共演のサウンドパニックアクション映画『デシベル』

本作は、騒音が大きくなる瞬間に爆発する特殊爆弾で次々に大爆破事件を仕掛ける高IQの爆弾設計者と彼のターゲットになった元海軍副長の攻防を描くサウンドパニックアクションです。 ◇ストーリー 韓国第2の都市・釜山のある一軒家で、爆破事件が発生。そのニ…

東京国際映画祭2023にトニー・レオン降臨!

東京国際映画祭2023で10月26日に開催されたマスタークラスにて映画『2046』(04)終映後にアジアの至宝、俳優トニー・レオンが登壇。司会進行役の市山尚三氏とのトークではホウ・シャオシェン監督、ウォン・カーウァイ監督、ふたりに影響を受けて音楽、文学…

妻の余命宣告から夫婦で初恋の君を探すロードムービー『人生は、美しい』

これまでも余命宣告された主人公を描く作品は『最高の人生の見つけ方』(07)他いくつもあり、本作も同じレールを走るストーリーかと思いきやいい意味で予想を裏切られました。 『人生は、美しい』(11月3日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有…

美貌を武器にできなかった「マスクガール」の悲劇

アンニョン! トラベルライターの松田朝子です。最近、飛行機の中では機内の映画をパスして、ダ ウンロードした韓ドラをipadで観たりしています。そんな私が最近観たドラマは『マスクガー ル』。おしゃれなサムネに惹かれて観始めたら、結構ハードなサスペン…

音楽プロデューサーの今だから言えること【PSY•S(サイズ)】(連載1)

はじめに。 元ソニー・ミュージックエンタテインメントのプロデューサー今泉雅史です。 「最近のヒットチャートはわからない」「音楽の分断化が進み国民的ヒットがない」「昔の曲がいい、今の曲がいい」とか言い争うのはよしとしても、好きなジャンル以外に…

ヒョンビン史上最高にワイルドな魅力が全開!アフガニスタンを舞台に人質救出劇に挑む『極限境界線 救出までの18日間』

本作は名優ファン・ジョンミンと国民的スターのヒョンビンの記念すべき初共演で、現実にあった事件をもとに描かれ韓国初登場1位の大ヒット作です。 2007年、実際にタリバンによってアフガニスタンの砂漠で起きた韓国人23名の拉致事件は大きな国際問題となり…

ボクの出TOKYO記②田舎暮らし、植物生活と料理の関係

アジアエンタメの識者であるライター丸目蔵人さんが今年の初夏より岡山県の海浜エリアに移住。いちばんの問題だったネット環境を解決して、次の課題は野菜や果物を育てること。体験エッセイの第二弾を書いていただきました。 ボクの出TOKYO記①はこちらから。…

香港映画祭2023Making Waves 上映ラインナップ(全7作品)&上映スケジュール決定!

昨年、香港特別行政区設立25周年を記念して開催され連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年は11月2日(木)~5日(日)YEBISU GARDEN CINEMAにて開催されます。この度、注目…

韓国ドラマ「最悪の悪」(ディズニープラス)の会見でチ・チャンウクの素敵さを再発見!

韓国ドラマ「最悪の悪」がディズニープラスのコンテンツブランド「スター」にて9月27日より独占配信されます。この秋注目の本作をPRするため、主要キャスト3人が来日し9月21日にTOHOシネマズ六本木で記念イベント&試写会が開催されました。 今作で主演を務め…

祝⭐︎ベネチア映画祭で栄冠! トニー・レオンのいい人伝説

2023年9月2日香港の至宝、トニー・レオンがベネチア国際映画祭で金獅子生涯功労賞受賞。これまで出演作である『悲情城市』(1989)と『シクロ』(1995)、『ラスト、コーション』(07)は最高賞の金獅子賞を獲得しており、その功績が認められました。 授賞セ…

『愛の不時着』でヒョンビン沼落ちなら絶対、見逃せない韓国映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』

あの超級人気ドラマ『愛の不時着』(Netflix )で日本はもとより世界的に人気を拡大したヒョンビンが、『愛の不時着』以降、初主演を務めるのが本作です。 2018年に公開されたアクションサスペンス作『コンフィデンシャル/共助』にヒョンビンは北朝鮮の刑事…

ボクの出TOKYO記① イーロン・マスク氏に感謝の地方移住顛末

「もっと空が見たかったから・・・」 なんてセリフから始めると、追憶型感動映画のようでキザなことこの上ないですが、正直、東京生活が年々窮屈に感じられていたのは確か。 並び立つマンションに仰角が削られ、かつての『パネルクイズ アタック25』よろしく…

『さらば、わが愛/覇王別姫』4K版で人気再熱するレスリー・チャンの魅力を対談で考察(パート2)

4K版で蘇った『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)『ブエノスアイレス』(97)の上映で主演レスリー・チャンの評価が改めて急上昇しています。そこでエンタメパレスでは長年のファンである島津美穂さん(元写真家)とインタビュー経験のある村上淳子さん(映…

『さらば、わが愛/覇王別姫』4K版で人気再熱するレスリー・チャンの魅力を対談で考察(パート1)

4K版で蘇った『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)『ブエノスアイレス』(97)の上映で主演レスリー・チャンの評価が改めて急上昇しています。そこでエンタメパレスでは長年のファンである島津美穂さん(元写真家)とインタビュー経験のある村上淳子さん(映…

韓国ドラマ『 クイーンメーカー』に見る、人の上に立つ人のつくり方とつくられ方

初めまして!トラベルライターの松田朝子です。コロナによる渡航制限が始まった2020年から韓 国ドラマを見始めて、気付けば沼の真っ只中。 そんな私が最近面白いと思ったドラマは、『クイーンメーカー』。これは選挙戦にフォーカスした復讐劇なのですが、私に…

『セックス・アンド・ザ・シティ 新章』にサマンサ出演の裏でキムのサラへの絶縁は変わらず。ふたりの確執を深掘り!

6月2日にドラマ「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章(AJLT)」のシーズン2にサマンサ役キム・キャトラルがカメオ出演することが明らかになり、私も含め小躍りしたファンが多かったのではないでしょうか。 AND JUST LIKE THAT... / …

韓国ドラマニアの密かな楽しみ!

あの『冬のソナタ』(02)の大ブームから早や約20年。もうすっかり日本に人気が定着した韓国ドラマ。 それにしてもドラマを見ているとよくラーメンを食べるシーンが出てきます。そして必ずキムチと一緒に食べるのがお約束と知って、韓国式にラーメンにキムチ…

推し活を絡めた韓国ドラマ『彼女の私生活』は、過去5年中ベスト・オブ・ラブコメ!

海外ドラマ評論家という仕事柄、あらゆるジャンルの作品を観ますが、個人的に大好物なのはラブコメです。社会派やサスペンスなどに比べて下に見られがちですが、女性に人気が高く需要があるのはやっぱりラブコメ。 ラブコメ大好物の私が過去5年観たなかで、…

韓国『女ふたり、暮らしています』を読んで思った、やっぱり阿佐ヶ谷姉妹が最強!

ずっと気になっていた『女、ふたり暮らしています。』を読みました。 本作は韓国の人気コピーライターのキム・ハナと元ファッション誌編集者・ファン・ソヌの共同生活を書いたエッセイです。よくあるシェアハウスではなく、一緒にローンを組んでマンションを…

宝塚ファンを歓喜させた3つの「まさか!」 劇団☆新感線『薔薇とサムライ2 −海賊女王の帰還−』

チケットが取れず劇場で観られなかった劇団☆新感線『薔薇とサムライ2』を12月13日ディレイビューイングで鑑賞。これは宝塚歌劇マニアなら10倍楽しめる作品だったので、ファンの視点でその3つの理由を解説します。 ざっくりしたストーリーは、女海賊アンヌ(…

香港好きは涙なしには見られない!東京国際映画祭2022で注目を集めた『消えゆく燈火』

第35回東京国際映画祭で個人的にいちばん心に響いた作品が『消えゆく燈火』でした。 本作は新人女性監督のアナスタシア・ツァンが、香港政府が新人に資金を出すコンテストに応募し援助を得て制作。シルビア・チャンとサイモン・ヤムの名優コンビを主演に、新…