『セックス・アンド・ザ・シティ 新章』にサマンサ出演の裏でキムのサラへの絶縁は変わらず。ふたりの確執を深掘り！

6月2日にドラマ「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章（AJLT）」のシーズン2にサマンサ役キム・キャトラルがカメオ出演することが明らかになり、私も含め小躍りしたファンが多かったのではないでしょうか。

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もしや、長く続くキャリー役サラ・ジェシカパーカーとの確執が雪解けになったのではと期待したのですが残念ながら違いました。

米『バラエティ』誌によるとサマンサが登場するのは最後のエピソード。キャリーと電話で話すシーンで、キャリーとも他のキャラクターとも顔は合わさないそうで、なんとこれが出演条件だったとか。

シーズン2のカメオ出演をきっかけに今後のシリーズにキムがメインキャストとして戻ってくるのではという期待はヌカ喜びに終わりそうです

そこで、キムとサラの確執のことを改めて深掘り。

かつて、華やかなシングルライフを描き、女子のバイブルともいわれた人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』（98～04）

ドラマ終了後、製作された映画版2作も話題を集めましたが、もともと不仲説があったサラ・ジェシカ・パーカーとキム・キャトラルが修復不可能になり、最終章となる3作目の映画化が中止されファンは大ショックを受けました。

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サマンサ役キム・キャトラルが出演を断り、キャリー役サラ・ジェシカ・パーカー曰く「とってもいい脚本」は日の目を見ないことに。シャーロット役クリスティン・ディビスもも自身のFacebookでひたすら残念がるコメントを出しました。

当時、キムが自分が出演する映画のプロデュースを契約しない限り出演しないと高圧的な条件を突きつけたせいで、映画がお蔵入りなったというゴシップも流れましたが、キムはこれに自身のツイッターで猛反論。

「私の唯一の“要求”は、3作目をやりたくないと言ったことだけよ。それも2016年に」

英テレビ番組『ライフ・ストーリーズ』のインタビューで、キムは主要キャストたちと友達ではなかったとぶっちゃけ、「映画出演を断ったことについて私の要求が多すぎるっていう否定的な報道がされているのには驚くばかりよ。特にサラ・ジェシカ・パーカーはもう少し対応を考えてくれてもよかったのにと思う」と、自分がディーバのように扱われるのは納得がいかないと語りました。

そして、2018年2月、数日間、行方不明だったキムの弟が他界。サラはお悔やみのコメントをキムのインスタに投稿。

これに対して、キムは「この悲惨な状況で、あなたの愛やサポートはいらないわ、@サラ・ジェシカ・パーカー」と書かれた画像を投稿し、加えて「連絡をとろうとしないで、今も昔もあなたが冷たい人だと思い出して辛いから」「私たちの悲劇を使っていい人のふりをするのはやめて」とバッサリ。サラはこの投稿に「傷ついた」とコメントしました。

かたや、「とても悲しい知らせですね。残念です。あなたに愛を送ります」と投稿したミランダ役シンシア・ニクソンのメッセージに対してキムは「あなたの声が聞けて嬉しかったわ。ありがとう」と返信。シンシアが直接連絡してくれたことに感謝しているのです。

長年、苦楽を共にした共演者なのに、お悔やみをインスタに投稿してしまったことで、キムの怒りをかった可能性が大。

さらに、この事件の少し前、サラがプロデュース&主要のドラマ『ディボース』のPRでテレビ出演したとき、『SATC』映画化第3弾はキム演じるサマンサ抜きでやる可能性がないわけではない…と微妙な発言しました。このコメントにムッとしていたところに、インスタお悔やみでキムがキレたのかも…。

そもそもふたりの関係がギクシャクしたきっかけはギャランティ。ドラマでも映画でもプロデューサーを務め、出演料も別格のサラを不公平だとして、主要4人の出演料は同額であるべきと主張していたキム。国民的コメディ『フレンズ』のように6人全員が同額の出演料を取っていれば、ここまでこじれることはなかったのではと思われます。

やっぱり映画でも新章のドラマでも4人が勢揃いしたストーリーを観たいと思うのは、私だけではないはずです。誰か仲を取り持ってくれる人が現れるのを祈るばかりです。

※ 「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章（AJLT）」

シーズン2は「Ｕ－ＮＥＸＴ」で６月22日から配信スタート。

https://www.video.unext.jp/title_k/and-just-like-that

村上淳子（海外ドラマ評論家／映画ジャーナリスト）

著書『海外ドラマ裏ネタ缶』（小学館）『韓流マニア缶』（マガジンハウス）『韓流あるある』（幻冬舎エデュケーション）ほか。ハワイマニアでフラダンスを練習中。

（社）日本ペンクラブ　国際委員会委員、

ブログ「海外ドラマ評論家・村上淳子のLOVEドラマ＆LOVEハワイ」

https://ameblo.jp/mikepon1204/