タイ発ホラー映画『フンパヨン 呪物に隠れた闇』(7月5日公開)のプレミア上映会が6月8日に東京・シネマート新宿で行われ、主演のプーンバット・イアン=サマン(Up / アップ)が登壇しました。
本作の主要キャラはアップ演じる自閉症の青年テとプーウィン・タンサックユーン(Phuwin / プーウィン)演じる目に見える確かなものだけを信じるターム。
出家した兄弟のティーに会うため、旅に出たターム。ドンシンタム島の寺院で、 ティーが住職を殺して消えたという噂を耳にする。人形(フンパヨン)に妄信的な信仰を寄せる村人たちに対して否定的なタームだったが、やがて村を恐怖に陥れる奇怪な 出来事が起こっていく…。
アップはタイBLドラマ『Lovely Writer The Series』や『Step by Step』などに出演し人気急上昇中。映画上映後、登場したにアップは満席の観客から大歓声て迎えられました。
「皆さん、こんばんわ。また日本に戻ってくることができて嬉しいです。今日は来てくださってありがとうございます」
本作へは監督から声をかけられオーディションを経て主演することになったそうで、
「あらすじを読んでみて、これはぜひ演じてみたいと思ったのでオーディションに参加しました。出演が決まってすごくドキドキ、ワクワクしました。出演が決まったときは毎回そういう気持ちになるんです。特に今回はタームを演じたプーウィンとの共演なので嬉しかった」
でも、実はホラー映画はあまり見ないそうで、その理由は「怖がりだし、すぐに驚いてしまうからです。実際に演じてみるとそんなに怖くなかったのですが、ただ演技をしている間はわざとコンタクトレンズを外していました。もし、森の中の木の間から何かが見えたら嫌だったから。(苦笑)」
撮影中、一番大変だったことは「移動です。各ロケ地が奥地で離れていたので。到着しても怖い場所なので眠れないんです。マネージャーのジャスティンも怖がっていて、怖さが2倍になってしまいました。(笑)」
「ロケ地には本物のフンパヨンが置いてあったのですごく怖かったのですが、その代わり役に入り込めました。ただ1人でトイレには入れませんでした。(笑)」
とはいえ、本作の見どころは、「怖いだけでなく、監督がこっそり忍ばせておいた意図や細かいものがあります」とアピールしました。
今後については、「どんなものでもチャンスかあったらやりたいです。演じたことがない役やチャレンジングな役を演じるときに、すごく演技への情熱が満たされる気がするんです」
今回は翌日、帰国のためほとんどプライベートな時間がなかったそうですが、「でもタワーレコードでレコードを買いました。前回のファンミーティングで歌った、松原みきさんのアルバムです。実は前回、日本に来たときは宇多田ヒカルさんのアルバムを買ったんですけど、それはその前に行われたファンミーティングの時に「First Love」を歌ったからです」
この日は基本的にタイ語で話していたましたが、日本のいいところについて聞かれたると、日本語で「食べ物!」「ぜんぶ!」と即答。日本語を勉強中だというアップに、司会者が「日本語で話してみては?」と提案すると、アップは「プレッシャーをかけないで……」と言いつつ、「最近ハマっていることは?」という質問に日本語で「ゴルフやりたい。雨の季節……」と一生懸命答える姿が微笑ましかったです。
その後、抽選で選ばれ会場の観客にサイン入りポスターを贈り、ハイタッチするイベントが行われ、アップは「卒業証書授与式みたい」と例えて会場を沸かせ、観客の写真撮影タイムにはちゃめっ気たっぷりにポーズ。
最後に一歩ずつ手を合わせてお辞儀しつつ、壇上から去って行っていったアップ。今回の舞台挨拶ではチャーミングで愛されキャラの魅力を振りまき、ますます好感度を上げました。
■ 作品情報
監督 :ポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン
キャスト:プーンパット・イアン=サマン(アップ) プーウィン・タンサックユーン(プーウィン) クナティップ・ピンプラダブ(ニック)
タソーン・クリンニウム(エミ)
プーリパット・ウェーチャウォンサーデーチャーワット(ジェームス)
パンナウィット・パッタナシリ
ワラティップ・キッティパイサン
製作会社:ファイブスター・プロダクション
配給:ギークピクチュアズ
配給協力:ギグリーボックス
2023年作品/“HOON PAYON”/タイ映画/上映時間:107分/シネスコサイズ/字幕翻訳:高杉美和
© Five Star Production Co., Ltd. 2023
公式HP:https://hoonpayon-movie.com/